本記事では、メルマガ未開封の会員様へ再アプローチし、売上を伸ばす配信テクニックをご紹介します。 追加の制作コストをかけずに、「本来届くはずだった機会」を最大化する方法です。 future Scenario Castでの具体的な設定手順と、効果を最大化するためのポイントまで解説します。
こんな店舗様におすすめ
- メールマガジンを配信しているが、開封率が伸び悩んでいる
- 作成に時間をかけているのに、1回配信して終わりになっている
- メルマガ経由の売上を、追加の制作コストをかけずに増やしたい
目次
- 課題:せっかく作ったメルマガが、大半の会員に「見られていない」
- 解決策:未開封の会員に、件名だけ変えて「もう一度」届ける
- 配信ステップの全体像
- 効果(モデルケース/試算)
- 設定方法
- 効果を高める3つのポイント
- 【次の一手】"クリック"で絞る方法も
- 未開封メール効果(実績データ)
- まとめ
課題:せっかく時間をかけて作成したメールマガジンが「読まれていない」とお悩みではありませんか??
多くの店舗様が少人数でECサイトを運営される中、1通のメルマガ制作にかける労力は決して小さくありません。
しかし実態として、1回の配信だけでは多くの会員様にメールが届ききっていないケースが少なくありません。
一斉配信を1回おこなっただけでは、
- その日にメールを見ていなかった
- 他のメールに埋もれてしまった
- 件名が刺さらず開かれなかった
といった理由で、本来アプローチできたはずの会員を毎回取りこぼしています。
解決策:未開封の会員に、件名だけ変えて「もう一度」届ける
future Scenario Castを使えば、「先に配信したメールを開封していない会員」だけを抽出し、同じ内容を件名だけ変えて再配信するという設定が可能です。
ポイントは3つです。
- すでに開封した会員には届かないため、しつこさや配信頻度過多になりにくい
- 中身は同じなので、追加の制作コストはほぼゼロ(件名を変えるだけ)
- 未開封だった会員に再送できるため、1通の制作から得られる売上が積み上がる
「同じ人に同じ内容を何度も送る」のではなく、「まだ気づいていない人にだけ、もう一度チャンスを届ける」施策です。
特に、セールや、割引特典があるメールは効果があります。
配信ステップの全体像
| 通数 | 配信対象 | 内容 |
|---|---|---|
| 1通目 | メールマガジン購読可の全会員 | 通常どおりキャンペーン・セール等を配信 |
| 2通目 | 1通目を開封していない会員 | 1通目と同じ内容/件名だけ変更 |
設定方法
STEP1:1通目(元となるキャンペーン)を用意する
通常どおり、メールマガジン購読可の会員に向けたキャンペーンを作成・配信します。
すでに配信済みのキャンペーンを2通目の起点にすることも可能です。
STEP2:2通目のキャンペーンを作成する
元となるキャンペーンのサマリー画面から、「ステップキャンペーンを作成」ボタンから2通目を作成します。
■1通目で作成したキャンペーンを選択>「ステップキャンペーンを作成する」
STEP3:配信日時を設定する
1通目の数日後に配信されるよう、配信日時を設定します(ステップキャンペーンの場合は「1通目の●日後」で指定します)。
おすすめ:1日〜3日後
ステップキャンペーン作成画面
STEP4:配信対象を「未開封の会員」に絞り込む
「配信対象編集」画面で、フィルター「キャンペーンへの反応 - 開封」を選択します。
対象キャンペーン(1通目)を指定し、「開封していない会員」を抽出します。
配信対象編集画面/「開封していない会員」の絞り込み例
※対象キャンペーンは1通目のメールを選択してください。
| 💡Tips: iPhone(iOS)をご利用の会員について |
| iPhone(iOS)をご利用の場合は、実際に開いていなくても「開封」扱いとなる場合があります。 iPhoneユーザーが多い店舗様向けの対策は、記事後半の「【次の一手】"クリック"で絞る方法も」でご案内します。 |
STEP5:配信コンテンツを作成する
1通目と本文が同じ場合、配信コンテンツの「作成」ボタンから、作成画面に進み「作成済み」に切りかえて、1通目のメールを選択します。
内容(本文・コンテンツ)は1通目と同じものを用意し、メールタイトル(件名)だけを変更します。
件名に差し込み変数(例:{=姓=}様)を入れると、パーソナライズされた件名でさらに開封率を高められます。
マニュアル:HTMLメールビジュアルモード作成
https://manual.future-shop.jp/ScenarioCast/admin-Newcampaign/campaign-visualmode
効果を高める3つのポイント
1. 件名は必ず変える
同じ件名だと、反応のなかった会員も「見たことがある」と判断してスルーしがちです。切り口・訴求ワードを変えましょう。
| 再送時の件名例 |
| 【再送】〇〇セールのご案内 |
| {=姓=}様、〇〇セールはご覧いただけましたか? |
| 【明日まで】〇〇セールはまもなく終了です |
| 【ご案内】{=姓=}様への特典は〇日までご利用いただけます |
2. 冒頭文にも少し変化を
2通目は、導入の一文を変えるだけでも印象が変わり、クリック率が上がります。
3. 配信間隔について
1通目から1日〜3日以内が目安です。
または、キャンペーン終了前に案内したい場合は、キャンペーンの有効期限(セール終了日など)から逆算して設計します。
ステップキャンペーンの配信日は、元キャンペーンを配信した当日を「1日目」として数えます。
そのため、「1通目を配信した7日後に次のメールを配信したい」場合は、配信スケジュールを「元キャンペーン配信から6日後」と設定してください。
| 配信したいタイミング | 設定する日数 |
| 翌日に配信したい | 元キャンペーン配信から1日後 |
| 7日後に配信したい | 元キャンペーン配信から6日後 |
| 14日後に配信したい | 元キャンペーン配信から13日後 |
「〇日目に配信したい」場合は、「〇−1日後」で設定すると覚えておくと、配信タイミングを設定しやすくなります。
【次の一手】再送時、「開封」ではなく「クリック」で絞る方法(未クリックフォロー)
ここまでは「まだメールを見ていない可能性が高い=未開封」の会員への再配信をご紹介しましたが「クリックで絞る」方法もご案内します。
なぜ「クリック」で絞ると確実なのか
iPhone(iOS)標準メールアプリの「メールプライバシー保護(MPP)」により、iPhoneユーザーは未開封でも「開封済み」とカウントされることがあります。
iPhoneユーザーが多い店舗様は、「開封」ではなく「クリックしていない会員」で絞ると、本当に反応がなかった会員を確実に拾えます。
絞り込み例/「クリックなし」の設定画面
※対象キャンペーンは1通目のメールを選択してください。
3通目の再送時に:「関心度の高い方」を絞る方法
1通目、2通目で溜めたより購入に近い層を狙うため、フィルターを 「クリック」 または 「購入」 に切り替え、「開封したがクリックしていない会員」「クリックしたが購入していない会員」を抽出します。
これらは複数フィルターの掛け合わせで抽出します。設定イメージは以下のとおりです。
| 対象 | 絞り込み条件(掛け合わせ) | ねらい |
|---|---|---|
| 開封したがクリックしていない会員 | 「開封」あり × 「クリック」なし | 購入手前で止まっている層に、再送で背中を一押し |
| クリックしたが購入していない会員 | 「クリック」あり × 「購入」なし | 興味関心が高い層に、購入前の最後の後押し |
<設定方法>
再送(2通目)設定後、さらにステップキャンペーンを追加します。
その際に、対象キャンペーンを 「1通目・2通目」 に設定します。
絞り込み例/「開封あり × クリックなし」の設定画面
※対象キャンペーンは追加して、1通目、2通目のメールを選択してください。
絞り込み例/「クリックあり × 購入なし」の設定画面
※対象キャンペーンは追加して、1通目、2通目のメールを選択してください。
未開封メール効果(実績データ)
例1:レディースファッション店舗|未開封フォロー
1通目を「開封しなかったお客様」へ、もう一度メールを配信した結果、
1通目:開封率 41.6% / クリック率 4.38% / CVR 0.199%
2通目:開封率 23.4% / クリック率 2.56% / CVR 0.081%
→ 1通目を開かなかったお客様への再配信でも、約5人に1人が新たに開封。CVRも1通目の約40%を維持し、メール経由売上を22.4%上乗せしました。
一度目のメールを開かなかったお客様の中にも、購入につながるお客様が残っています。未開封者へもう一度届けることで、1通目だけでは取りこぼしていた購入機会を増やすことができます。
例2:レディースファッション店舗|未クリックフォロー
1通目で「クリックしなかったお客様」へ、もう一度メールを配信した結果、
1通目:開封率 38.7% / クリック率 3.90% / CVR 0.234%
2通目:開封率 37.6% / クリック率 2.54% / CVR 0.113%
→ 2通目でも開封率は1通目とほぼ同水準。CVRも1通目の約48%を維持し、メール経由売上を48.2%上乗せしました。
「メールは見たものの、商品をクリックしなかったお客様」に改めてアプローチすることで、購入を検討するきっかけをもう一度つくることができます。
例3:スイーツ店舗|未開封フォロー
1通目を「開封しなかったお客様」へ、もう一度メールを配信した結果、
1通目:開封率 30.9% / クリック率 0.44% / CVR 0.024%
2通目:開封率 6.6% / クリック率 0.31% / CVR 0.011%
→ 2通目の開封率は低くなるものの、クリック率は1通目の約71%、CVRは約47%を維持。メール経由売上を33.6%上乗せしました。
一度目ではメールを見なかったお客様にも、タイミングを変えて届けることで新たな反応が生まれています。未開封者をそのまま終わらせず、購入機会をもう一度つくることができます。
未開封のお客様をそのまま終わらせず、再配信することで、1回目だけでは得られなかった購入機会を積み上げることができます。
まとめ
- 1回の一斉配信では、大半の会員がメールを開封していない
- future Scenario Castの「キャンペーンへの反応」フィルターで、未開封の会員だけに件名を変えて再配信できる
- iPhone対策や、より購入に近い層を狙う場合は、「クリックしていない会員」での絞り込みが有効
- 制作コストをほぼ増やさずに、届く母数・開封・購入を積み上げられる
まずは、直近で配信したキャンペーンを1通目に見立て、「未開封の会員への2通目」から試してみてください。